イスタンブール基本情報

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皆さん大変な時期に旅行紹介の記事は不謹慎と言う意見もある事は承知していますが、こんな時だからこそ楽しい情報が欲しいと言う声も頂きましたので、観光の記事を投稿させて頂きます。

文化と経済の中心地

イスタンブールはトルコ最大の都市であり、トルコの文化と経済の中心地です。
ボスポラス海峡を挟んで海の両側に街が拡がっており、西側はヨーロッパ・東側はアジアと言う、他には例を見ない形の都市としても知られています。
トルコの政治的な中心地は首都のアンカラになりますが、経済活動に関してはイスタンブールの方が圧倒的に大きな街となっています。
歴史的に見ても、イスタンブールはかつて栄華を誇ったオスマン・トルコ帝国の首都(当時はコンスタンチノーブル)として繁栄してきた街であり、数えきれない程の遺跡が残されています。
旧市街の街並みはどこまでも美しく、料理は美味しく、買い物天国でもあります。
もうズルいくらいに魅力だらけの街なのです。

個人旅行にも向いています

トルコ国内の他の名所、例えばカッパドキアやエフェソスなどは日本からのツアーであったり、現地のオプショナルツアーを頼る事が多いと思います。
その一方、イスタンブールについてはツアーも良いですが、個人で好きように街を巡る旅にも向いています。
イスタンブールの見所の多くが旧市街に集まっており、市内の交通インフラも整備されています。
市内は基本的には治安も良く、他所者に対しても冷たくありません。

街の区分け

イスタンフールの町はボスポラス海峡を挟んで、大きくは海峡の西側(ヨーロッパ側)と東側(アジア側)とに分かれます。
更にヨーロッパ側の地域は旧市街と新市街とに分かれています。
ガイドブックなどでも旧市街、新市街、アジア側と区分けして紹介される事が多く、実際それぞれの地域が異なる雰囲気を持っています。

旧市街

イスタンブールの歴史的建造物や遺跡は旧市街に集中しています。
アヤソフィアやブルーモスク、トプカプ宮殿など有名な遺跡の多くがこの旧市街にあります。
旧市街一帯が世界遺産に登録されており、保護されています。

新市街

新市街は旧市街とは対照的に積極的な都市開発が進められています。
高級ホテル、大型ホテル、オフィスビルなどは新市街に集中しています。

アジアサイド

アジアサイドはちょっと庶民的な雰囲気の街並みが多いエリアです。
観光地と言うよりは生活感を近くに感じる事ができる場所ですが、こちらも素敵なカフェやレストランなどがたくさんあってとても魅力的です。

市内の主な見所

イスタンブールには世界遺産レベルの歴史的建造物だけでも回りきれない程の数があります。
遺跡だけでは無く、アジア最大級のバザールや海峡クルーズなど魅力的な場所にも事欠きません。
そうしたイスタンブールの数々の魅力の中から代表的な場所を紹介します。

アヤソフィア

イスタンブールで最も有名な建築物と言えばやはり「アヤソフィア」でしょうか。
ローマ帝国のコンスタンティウス帝によって紀元360年に前身となるキリスト教聖堂として建立され、その後災害や反乱による破壊を経て537年に現在の原型となる形で再建されました。
以後はキリストの聖堂として使われ、15世紀にオスマン帝国に征服された後はイスラム教のモスクとして使われると言う非常に稀な経緯を持つ歴史的建造物です。
外観も素晴らしいですが、建物の中に入ってその壮大な吹抜けの空間とドーム天井の緻密な装飾を見ると、その圧倒的な迫力に言葉を失います。
現在では宗教施設では無く、博物館と言う事になっています。

●名 称 アヤソフィア博物館
●エリア スルタン・アフメット地区
●入場料 60TR

ブルーモスク(スルタン・アフメット・ジャミィ)

ブルーモスクは正式名称はスルタン・アフメット・ジャミィと言います。
トルコを代表するモスク(イスラム教礼拝堂)です。
建物内の青い装飾タイルや、青いステンドグラスの美しさから「ブルー・モスク」の名称で親しまれています。
唯一の6本の塔を持つモスクとしても知られ、オスマン・トルコ建築の最高傑作と評価されています。
ブルーモスクは今も現役のモスクとして使われています。

●名 称 スルタン・アフメット・ジャミィ
●エリア スルタン・アフメット地区
●入場料 無料(寄付は受け付けています)

トブカブ宮殿

アヤソフィア、ブルーモスクと並んでイスタンブールを代表する遺跡と言えるのがトプカプ宮殿です。
歴史に燦然と名を残すオスマン・トルコ帝国の宮殿です。
金ビかの装飾と言うよりは、緻密な装飾や美しいイズミックタイルなどによる 気品のある作りの建物が目立つ宮殿です。

●名 称 トプカプ宮殿博物館
●エリア スルタン・アフメット地区
●入場料 60TR

ガラタ塔

ガラタ塔は旧市街の港町エミノミュからガラタ橋を渡るとその先に見える、大きな塔です。
エリアとしては新市街側になります。
ボスポラスの海からもその姿を見る事ができます。
かなり急な坂を昇った先に巨大な塔が建っており、建物の増えた現代でも抜群の存在感を 放っています。
ガラタ塔は中を上まで昇る事ができ、上階にはレストランもあります。

ガラタ橋

ガラタ橋は上と下の二段構造になっている美しい橋です。
上段は車道と歩道があり、車道の真ん中を路面電車が走っています。
歩道の両側にはずらりと釣り竿が並んでおり、自分の竿に魚が掛かるのを待っています。
釣った魚を狙おうとしている猫もいれば、釣り人にスミット(パン)を売って歩いている人などもいて活気に満ちています。
下段は通路沿いにレストランが並んでいて、どの店も名物の「鯖サンド」を出しています。
呼び込みのお兄さん達が盛んに声を掛けてきますが、それ程しつこい客引きではないので特に困る事はありません。

グランバザール

グランバザールはアジア最大とも言われている屋根付の大きなバザール(市場)です。
市場と言うよりは巨大なアーケード街と言った方がしっくりくるかも知れません。
但しそのスケールはとても大きいです。
バザールの中に入ると、どこまで続いているのか分からない長い通路が縦横に走っていて、無数のお店が連なっています。
雑貨、ランプ、食器、布製品、香辛料と何でも揃うので、お土産品を探すにはもってこいの場所と言えます。
お店の人は日本人と韓国人、中国人をちゃんと見分けて「コンニチハ」「トッテモヤスイヨ!」などと声を掛けてきます。

エジプシャンバザール

グランバザールを港の在るエミュノムの方向(と言ってもどっちが港か分からないと思いますが)に進んで行くと、エジプシャンバザールと言うバザールに入ります。
エジプシャンバザールの方は香辛料を中心としたバザールになります。
そこかしこのお店に色鮮やかな香辛料がずらりと並んでいるのを見て廻るだけでもとても楽しい場所です。

移動手段

イスタンブールは市内の交通機関、中でも路面電車が非常に発達しており、旧市街では全域を路面電車が網羅して走っています。
1路線ならどこまで乗っても運賃は2トルコリラ(約38円)と料金も安く、乗り降りもしやすいので路面電車を利用しない手は ありません。
エリアを跨ぐ移動には船も有効で、定期便が頻繁に行き来していて料金も格安です。

イスタンブールカード

イスタンブールに来たら、まず入手したいのが「イスタンブールカード」です。
先にお金をチャージして使うプリペイド型の交通カードで、路面電車や市内の鉄道、船などに割引運賃で乗る事ができます。
イスタンブールカード自体も旅行の記念になるデザインなので、街歩きをするのであれば、是非購入する事をお薦めします。
主要駅にはチャージ用の機械もあり、操作時には日本語の表記も選ぶ事ができます。

ミュージアムカード

個人旅行であればイスタンブールカードと共に是非入手したいのが「ミュージアムパス」です。
イスタンブール市内の主要な美術館、博物館に入る事ができます。
アヤソフィアなどの人気のある施設は入場時に長い列に並ぶ事が少なくありませんが、ミュージアムパスを持っていれば列に並ばずに入場ゲートに進む事ができます。

治安

トルコがシリアなどの紛争を抱える国に近い事もあって、多くの人が心配しているのが現地の治安状況だと思います。
実際トルコ北東部の国境地帯などは外務省の渡航危険地域にも指定されています。
観光客などが軽い気持ちでそうした地域に行くべきではありません。
ただ結論から言ってしまうと、イスタンブール市内は拍子抜けするほど治安が良いです。
当然、海外でするべき最低限の防衛策は必要ですが、基本的に街を歩いて身の危険を感じる事はほぼありません。
正直に言ってし大通りなら女性が夜一人で歩く事も普通にできてしまいます。
その一方で、旧市街の要点には重装備の兵隊さんが警備に立っているのも事実です。
アジアや欧州の大半の都市ではテロの危険が現実のものとしてあり、イスタンブールもその例外ではありません。
そうした事実は事実として認識しておく必要があります。

言語

トルコの公用語はトルコ語です。
トルコ語は日本人には中々馴染みが無く、文字を読むのも難易度が高い言語です。
現地の人は日本語はもちろん、英語がほとんど話せない人が多いです。
それでもバザールの店員さんなどは片言の日本語、英語を使って話しかけてきますし、簡単な英語のやり取りなら普通にできる事が多いです。
またホテルのフロントなどでは基本的に英語が通じます。

親切な人達

トルコの人は基本的にとても親切です。
基本的にオープンで、他所者に対しても寛容な文化を持っています。
現地の人に道を訪ねても丁寧に教えて貰える事が多いです。
親日国でもあり、日本人だと分かると好感される事も多いです。
但し観光地で流暢な日本語で話しかけてくるトルコ人にだけは気を付けましょう。
日本の有名人と一緒に撮った写真を見せて、自分はこの人と知り合いだ!などと言って来たら怪しい人確定です。
事務所に連れ込んで何かを買わせようとしますので、そう言う人にだけは気をつけましょう。

食事

トルコの料理は基本的にどれも美味しく、日本人にも受け入れやすい味付と言えます。
日本にいると余り感じる機会が無いですが、現地に行ってトルコの料理を頂くと、なるほど世界三大料理の1つと言われる事に納得がいきます。
中華料理の高級品だと、見た目が厳しい料理(ブタの姿焼きなど)も少なくないですが、トルコ料理にはそうした傾向は無く、トマトやナス、肉などを上手に使った料理が多いです。
食事もロカンタと呼ばれる庶民的なレストランであれば、料理がショーケースの様に並んで いるので、これとこれと言う風に指させば料理を運んで貰える筈です。
基本的に料理の値段もとても安いので、安心して食べれます。

まとめ

この様にイスタンブールは街が美しく、遺跡は多く、料理は美味しく、買い物天国と言う魅力溢れる街です。
エリアによって街の雰囲気もがらりと変わり、さまざまな雰囲気を楽しむ事ができます。
イスタンブールからはトルコの各地に行く手段も充実していますし、国外に出るにも便利です。
是非是非一度この美しい街を訪ねてみて下さい。
今日も最後までお読み頂き、ありがとうございました。

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