イスタンブール旅行②ブルーモスク、バザール、アジアサイド

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皆さんが大変な時期に旅行紹介の記事は不謹慎と言う意見もある事は承知していますが、こんな時だからこそ楽しい情報が欲しいと言う声も頂きましたので、旅行した際の紀行記事を投稿させて頂きます。

朝のアザーン

イスタンブールの街では朝早くからアザーンの声が流れます。
アザーンは実はお経のようなものでは無く「もう直ぐ御祈りの時間だよ~」と言う告知の役割を持つものなのだそうです。
正直な所、最初は騒がしくて無理やり起こされるのではないかと予想していたのですが、実際に聞くアザーンの調べはとても穏やかで、異教徒にもとても心地良く感じられました。
とても不思議な感覚です。

ボスポラスの朝

カーテンを開けると少しずつ夜が明けて、朝日がボスポラス海峡を照らし始めました。
何とも言えない美しい光景です。
ホテルの場所はヨーロッパ側で、対岸に見えるのはアジアと言うロケーションも堪りません。
勝手に気持ちが盛り上がってしまいます。
ボスポラス海峡を貨物船が行き交っている様子も見ていて飽きません。
ただしばらく見ているとお腹が空いてきました。
ホテルの朝食を頂きに行きます。

ホテルの朝食

ホテルの朝食会場は1階の海側、泊っている部屋の下にあるレストランです。
暖かいシーズンであれば屋外のテラスで食べる事もできるのですが、時期的にはもう朝は肌寒いので屋内で頂く事にします。
レストランの前まで行くと、若いスタッフが扉を開けて出迎えてくれました。
ビュッフェスタイルの食事は料理の品数も多くて味も美味しいです。
何より美しい景色が料理の味を何割か美味しくしている感じです。
コーヒーもとても上品で美味しい味でした。
食事を終え、部屋に戻ると着替えて外出の準備をします。
今日は旧市街を散策する予定です。

ブルーモスク

まず最初に向かった場所は「ブルーモスク」です。
ブルーモスクは正式には「スルタン・アフメット・モスク(ジャーミー)」と言う名称のモスクですが、内側の青い装飾タイルやステンドグラスの美しい青さから「ブルーモスク」の愛称で知られています。
オスマン建築の傑作であり、世界一美しいモスクとも称されています。
現在でもモスクとして使われている神聖な施設なので肌の露出は避けるのがマナーとなっています。
女性はスカーフなどで髪を覆う様にしましょう。
また建物の内部には靴を脱いで入ります。
入口でビニール袋を貰えるので、袋に靴を入れて持ち歩きます。
ブルーモスクの入場は無料ですが、出口では寄付を受け付けています。
寄付をすると、金額に関わらずトルコ語で書かれたスルタンアフメット・ジャーミィ発行の受領書を貰えます。
建物の中は、圧倒的な吹抜けの空間と緻密な意匠を施した天井に圧倒されます。
中央の部分はお祈りをする為の場所なので、観光客は立ち入る事ができません。

スルタンアフメット広場

ブルーモスクを出るとスルタンアフメット広場があります。
広場の先にはアヤソフィアがあり、ブルーモスクと同様に圧倒的な存在感を魅せています。
広場の前にはスルタンアフメット通りがあり、道路の真ん中にはトラム(路面電車)がひっきり無しに行き交っています。
本当に街のどこをどう切り取っても絵になる場所です。
通りの坂をしばし登ってグランバザールを目指します。

グランバザール

店が途切れなく建ち並ぶ通りを進み、途中で少し細めの道に入って行くと、突然荷物チェックのゲートが出現しました。
このゲートから先がグランバザールです。
グランバザールはアジアでも最大級と言われる巨大なバザールです。
ゲートの中に入るとアーチ形屋根の通路が延々と続き、しかも縦横に通路が走っています。
通路の両脇にはお店がずらりと並んでいてとても華やかです。
お菓子、雑貨、絨毯、食器、貴金属… とあらゆるお店が揃っています。
お店のおじさん、おばさん達は日本人と韓国人、中国人をちゃんと見分けて「コンニチワ」 「ヤスイデスヨ!」と声を掛けてきます。
活気はありますが、こちらが不快に感じる様なしつこい客引きは殆どありません。
グランバザールは物価が高いと言う声もありますが、平均すると飛び抜けて高いと言う印象はありません。
お菓子や香辛料セットなどは値段表示されている事も多いので、むしろ買い物はしやすいと思います。
クッションや食器などはそれなりにタフな交渉になりますが、そもその値段が安いと言う変なジレンマに襲われたりもします。
とにかく見ているだけでも楽しい場所です。

エジプシャンバザール

グランバザールの中を海側に(中にいると分からないですが)進んで行くと、 エジプシャンバザールへと入って行きます。
エジプシャンバザールは香辛料を中心としたバザールですが、こちらも規模が大きく活気があります。
日本ではとても高い香辛料もここなら格安で手に入るので、料理が好きな人には貯まらない場所だと思います。
ただし香辛料はにおいが強いものが多いので、荷物に詰める時にはしっかり対策をして下さいね。
グランバザールやエジプシャンバザールの外にも、両バザールを囲む様にたくさんのお店が連なっており、一大バザール群を構成しています。
外側の店では子供服や下着など現地の人向けの日用品のお店が多くなってきます。
こうした店舗を覗きながら緩やかな坂道を降りて行くと、突然景色が開けてきます。
港のあるエミノニュに出たようです。

エミノニュ

エミノニュは旧市街の交通の要所で、港があり、トラム(路面電車)や地下鉄の駅もあります。
港の近くにはガラタ橋が掛かっていて、ガラタ塔のある対岸側に渡る事もできます。
いつ行ってもたくさんの車や人々が行き交っているエリアです。
港からは定期船やボスポラス海峡のクルーズ船などがひっきり無しに出ています。
ボスポラスクルーズも15リラくらいのものからあり、とてもリーズナブルです。
「ボスポラス!ボスポラス!」と言う威勢のよい呼び込みの声が港に響きます。
スミット(パン)や焼とうもろこしの屋台などもたくさん出ていてとても活気があります。

ガラタ橋

エミノニュからガラタ橋に出てみました。
ガラタ橋は上下二段の構造の大きな橋で、上段には車道があり、道路の真ん中には路面電車も走っています。
両側の歩道には無数の釣り竿が並んでいて、釣り人相手にスミット(パン)を売る人や、釣り上げた魚を狙っている猫なんかもいてとてものんびりした雰囲気です。

名物鯖サンド

ガラタ橋の下の段は両側が歩道になっていて、歩道に面してレストランがずらりと
並んでいます。
その店もガラタ箸名物の「鯖サンド」を出しています。
お店の前では若いお兄さん達が呼び込みをしていますが、腕を引っ張る様な強引な呼び込みではないのでゆっくり歩けます・
お腹も空いていたので最初に声を掛けてきたお兄さんの店に戻って鯖サンドを頂く事にしました。
店内の通路側は一面ガラス張りになっていて、海もよく見えて素敵な景色です。
店の中にトイレもあり、無料で使えました。
最近は東京でも鯖サンドを出すお店があり、多分東京の方が美味しいのですが、やはりこの雰囲気の中で食べる鯖サンドは格別です。
価格も安く、2人で飲み物も一緒に頼んで60トルコリラ(約1,140円)ほどでした。

連絡船に乗船

鯖サンドでお腹も満たされた所で、今度はエミニョムから連絡船に乗ってアジア側に渡ってみる事にしました。
定期船の船付き場には電光掲示板があって船の行先と出発時間が表示されています。
トルコ語に続いて英語の表示もされるので行き先は分かります。
ちょうどカドキョイ行きの定期船が出る所だったので、余り感がる事もなく、そのまま乗ってみる事にします。
定期船にはイスタンブールカードでも乗れるので乗船は簡単です。
イスタンブールカードで料金を払って待合室に入り、時間が来たらゲートが開くので乗船場まで出て、船に乗り込むだけです。
カドキョイ行きの船は大体20分おきの間隔で出ており、殆ど路線バスに乗る様な感覚で乗る事ができます。
船の中は自由席なので好きな場所に座ります。
20分~30分くらい船に乗っているとアジア側の街カドキョイに到着します。

カドキョイ

カドキョイはイスタンブールのアジア側を代表する繁華街で、港を囲む様に街が拡がっています。
旧市街のバザールよりも断然地元の人の生活感を感じられるので、こちらはこちらでとても面白いと思います。
たくさんのお店が建ち並ぶバザールが延々と続きますが、その中には魚屋さんや八百屋さんもあって活気を感じます。

トルココーヒー

通り沿いに雰囲気のあるカフェがあったので、お店に入るとオープンテラスと言うよりも道にそのまま 椅子とテーブルを置いた様な席に案内されました。
コーヒーを頼むと、店の前にある屋台でじっくりと炭でコーヒーを煮詰めています。
10分以上の時間を掛けて本場のトルコ・コーヒーが出てきました。
通行する人々に見られて少し恥ずかしかったですが、トルココーヒーの味は濃厚で深みがあって本当に美味しいです。
東京でこんなに手間を掛けていたらいくら取られるか分かりませんが、値段はやっぱり格安で2人で30TL(約580円)程でした。

港に続く道

コーヒーを飲んで一息付くいたらまた街を散策です。
不動産やタイル屋さんなど1つ1つ見て行くといろいろ発見があります。
ゆるやかな坂道を降りて行ったら港と言う分かりやすい作りの街なので、方向音痴の人でも安心して見て回れます。
道の先が海と言う構図はどこを切り取っても絵になります。

海から見る旧市街

カドキョイの街を一通り見て回ったので、再び定期船に乗ってエミノニュに戻る事にしました。
今度はアジアからヨーロッパへの”大移動”ですw。
船が出発してしばらくすると旧市街にあるモスクの姿が見えてきました。
海から見るモスクも印象的で本当に美しいです。

ガラタ塔

エミニョムに着くとまだ陽があったので、ガラタ橋を渡ってガラタ塔に向かう事にしました。
ガラタ橋は高台に建てられた巨大な塔で海からも良く見える建造物です。
結構急な坂道をヒーヒー言いながら登り、ようやくガラタ塔の麓に到着しました。
想像以上に厚みのある塔で、周りにはずらっと中に入ろうとする人の列が並んでいます。
ガラタ塔の中にはレストランもあります。
またガラタ塔の近くには塔を取り囲むようにたくさんのお土産物店が並んでいます。
お土産品を一通り見てから戻る事にします。
今度は橋の方に真っすぐに続く階段を降りて行く事にしました。
階段は結構足に堪えます。

旧市街へ

陽もかなり落ちて来たので、スルタンアフメット地区に戻る事にします。
バザールを抜け路面電車のある通りに出ると、ブルーモスクやアヤソフィアの姿が見えてきました。
通りの両側には沢山のお店が出ています。
この日も通り沿いのロカンタで夕食を頂きます。
お店のショーケースに出ている料理を指させば店員さんが持ってきてくれるので、注文はとても楽です。

部屋にて

夕食を終えロカンタを出た後は、ホテルの近くの商店で水とジュースを買って帰ります。
部屋に戻るとさすがに足がパンパンになっていました。
シャワーを浴びてベットに横になると早くも眠気が襲ってきました。
そろそろお休みにした方が良さそうです。
明日はトプカプ宮殿へと向かいます。
今日も最後までお読み頂き、ありがとうございました。

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